拡大する香りビジネス。その先駆者である、香り発生装置「Aromatrix(アロマトリックス)」と香りを開発・販売している「プロモツール株式会社」をお訪ねし、いま何故“香り”が注目されているのかをお聞きしてきました。

- 御社が「香りビジネス」に着目したきっかけは?
- 2005年に公開されたジョニー・デップ主演の映画「チャーリーとチョコレート工場」の販促のために、当社がチョコレートの香りを映画館内で出したことが、当社の香りビジネスが注目されるようになったきっかけです。この映画は、全編を通じてその殆どがチョコレート工場内でのファンタジックな出来事に終始しているのですが、当社が日本で初めて映画館内で香りを流したことがとても話題になり、香りを使う面白い会社が在ると世の中に認知され始めた訳です。弊社の社名「プロモツール」は、もともと「PROMOTION +TOOL」であり、すなわち販促用媒体を取り扱う会社という意味を表わしていて、化粧品サンプル受託製造からスタートし、現在の“香りを使った販促・演出”事業「アロマトリックス(Aromatrix)」に至っています。
- 昨年当たりから、メディアでもよく取り上げられるようになりましたね。
- そうですね、販促用としての引き合いが増えたのは昨年あたりからで、今年になって急増しています。嗅覚は五感のなかで唯一、脳の記憶や情動を掌っている部分を直接刺激するため衝動買いに引き起こしやすいと言われており、大手食品メーカーが香りを販促に使い始めたこともあって、今年に入り急速に普及し始めました。もともと日本人は香りに対して保守的でしたが、近年若い人が体臭に敏感になり「ダウニー現象」と言われるような現象が起こったように、良い匂いなら積極的に使いたいと思い始めたことの影響が大きいと思われます。
- 「香りの販促」が成功した実例をいくつかご紹介ください。
- 食品の販促のために、これまでにコーヒー、カレー、コーンクリームスープ、味噌ラーメン、そばつゆ、焼きおにぎり、お好み焼き、チーズピザ、うなぎのかば焼き、ポップコーンなど300種類以上の香りを作りました。ある大手食品メーカーでは小型放香システム「セントPOP」を量販店に導入し、チョコレートやカレーの香りを店頭で放ち、売上を約30%以上もアップさせています。
また、あるバラエティーショップでは、「ハワイアンフェア」の雰囲気を演出するために南国をイメージする甘いカクテルの香を流し、ゲームセンターでは女性客獲得のために心地よい花の香りを店内に流し、お客様の滞店時間を延ばすことに成功しています。

各店舗での販促や、イベント会場、コンサートホール、博物館などさまざまな施設での香りの演出に適した放香システム「セントPOP」(写真上)。センサー機能が付いており、インターバル運転、連続運転が可能です。
「セントWAVE」(写真下)は、映画館、博物館、展示会や見本市など大空間での放香に適しています。 映画「チャーリーとチョコレート工場」ので館内でチョコレートの香りを放香させたのはこの「セントWAVE」です。

「プロモライン」
広範囲に香りを拡散させるものから、ピンポイントで香りを放つタイプまで多彩に揃えられているので、導入実績も豊富。展示会のような大きな会場から、うなぎやカレーなど香りが特徴の食材コーナーなど活躍の場も広い。
- 「Aromatrix」の香りはどのようにつくられているのですか。
- 基本的には香水を作るように経験を積んだ調香師が商品や現物の香りを嗅ぎながら新しい香りを作り出していきますが、香りの元となる香料は40万種もあり、1つの香りに平均200~300種の香料を配合して作ります。例えばチョコレートの場合ですと、配合率を変えることで、甘いミルクチョコ、苦味のあるダークチョコ、ミント風味のチョコなど作ることができるわけです。
- 井上社長ご自身は、
香りのマナーやエチケットについてどのようにお考えですか? - 前述しましたが、日本人は香りに対して保守的であり、香りに無関心な人がまだまだ多いと思います。加齢臭でなくとも、人間には体臭がありますから、デオドラントやほのかに香る程度のフレグランスはマナーとして必要だと思いますね。
- 最後に、今後も香りビジネスは発展していくと思われますか?
- 香りの販促だけでなく、香りビジネスはどんどん広がりをみせると思いますね。最近は香りの研究が進んでいて、記憶を呼び覚ます効果があることも分かってますので、認知症治療や老人介護の場面でも使われるようになり、香りビジネスの可能性は無限と考えてます。

- 社名
- プロモツール株式会社
- 事業内容
- 香り事業/Timestrip事業/スキンチェッカー事業/化粧品サンプル受託製造事業など
- 所在地
- 〒113-0021 東京都文京区本駒込6-5-3 ビューネ本駒込5階
TEL: 03-5940-6637/FAX: 03-5940-6685 - webサイト
- http://www.promotool.jp/index.html




